ホーム >  いばらきキャンプの楽しみ方! >  オーナーがおすすめする!”しもはじ埴輪キャンプ場”の楽しみ方

オーナーがおすすめする!”しもはじ埴輪キャンプ場”の楽しみ方

いばらきキャンプの楽しみ方!
2025.03.07

キャンプ場オーナーが提案するいばらきキャンプの楽しみ方特集
しもはじ埴輪キャンプ場 編

東茨城郡茨城町に位置する「しもはじ埴輪キャンプ場」は、里山の豊かな自然に囲まれたキャンプ場です。今回はキャンプ場の皆様の思いが詰まったこの場所の魅力を、直接お話しいただきました。

Q.まずはキャンプ場の特徴を教えてください

しもはじ埴輪キャンプ場の特徴は、約2ヘクタールの広大な里山を活かしたフリーサイトで、最大28組限定でゆったりと過ごしていただける点です。通常であれば50組程度受け入れ可能な広さですが、あえて余裕を持たせています。またチェックイン11時からチェックアウト11時までとしているので、空間的にも時間的にもゆったりとキャンプを楽しんでいただける環境です。(1予約につきテント1張り・タープ1張りまで)

特別ロケーションが良いわけではないですが、静かに焚き火と向き合うことに適したフィールドだと思います。

また、直火での焚き火体験ができることも大きな特徴です。スタッフのレクチャーを受けて、芝生の地面に穴を掘って焚き火をするのですが、焚き火後には芝生が再生するための事後処理を行なうなど、自然との共生を感じられるキャンプ場となっています。里山保全を目的として開設されたキャンプ場なので、自然の循環を意識した整備をお客様と一緒に行える形で運営しています。保全作業で伐り倒した木も薪にして販売していて、お客様に購入いただくことで里山保全の一端を担っていただけます。

さらに、キャンプ場内にあるファームやガーデンでは完全無農薬で作物や花を育てています。芝生の雑草も手作業で丁寧に抜き、除草剤を使用せずワンちゃん連れのお客様にも安心してご利用いただける環境を整えています。

Q. 自然との共生を目指すキャンプ場、その魅力は何でしょうか。

微生物や発酵文化を取り入れたキャンプ体験ができる点です。
キャンプ場の土壌は農薬を使っていないので、多様な微生物が豊富に存在しており、これが澄んだ空気やおいしい食材を育む基盤となっています。これらを活かして「発酵常陸味噌作りキャンプ」などの体験も企画ています。しもはじの里で自然栽培した茨城在来種の大豆「田のくろまめ」を釜戸で炊き上げ、茨城米から作った自家製糀(こうじ)「常陸糀」と合わせて「常陸味噌」をキャンプ場で仕込む体験です。
(発酵キャンプ体験の開催は不定期開催です。詳しくは公式HPをご確認ください。)

また、「しもはじしいたけ会員」として、原木のオーナーを募集する取り組みも行っています。会員になると、しいたけの原木づくり体験や収穫など、菌類との共生を実感できる活動に参加できます。

林間エリアではお客様が主体的にキャンプサイト作りを楽しまれています。「隠れ家ゾーン」と呼ぶこの林間はもともとキャンプ場と里山保全活動団体「NPO環~WA」の連携プロジェクトとして始まりました現在ではお客様自身がサイトの整備や開拓を行い、草取りや整備、中にはチェーンソーを使って伐木をする方もいらっしゃいます。もちろんこれらのサイトに他のキャンパーさんが泊まることもできます。伐木体験なども不定期的に行っていますので、サイトづくりにご興味がある方は、ぜひキャンプ場スタッフまでお声がけください。

お客様との立ち話から浮かぶアイデアを形にしていくことができるのは、プライベートキャンプ場の面白さです。洗い場の給湯のリクエストに応えるため、竹を燃料にしたロケットストーブ湯沸かし機を作ろうと考えています。里山を荒らす竹を燃料として販売し、その利益を整備活動に使う仕組みを作れるかもしれません。

Q. お客様と作るキャンプ場運営のこだわりを教えてください

お客様と一緒にキャンプ場を作り上げることを大切にしています。その背景には、里山保全の取り組みがあります。このキャンプ場の前身は、NPO環~WAの活動の一環として、約12年前に里山保全を目的に始まった里山整備活動です。手入れを怠ると森は荒れてしまいますが、適切に整備し使用することで環境は維持され、伐採した木からは薪が生まれます。その薪を有効活用する手段としてキャンプ場の運営が始まりました。

近年、地球環境の悪化が進む中、生物多様性の損失を食い止め、回復させる「ネイチャーポジティブ」という考え方があります。「NPO環~WA」は、2013年からこの取り組みを続けており、キャンプ場を通じてお客様にも里山保全に触れていただく機会を提供したいと考えています。そのため、当キャンプ場は会員制を採用しています。会員制とすることで、自然を大切にする理念に共感いただいたお客様にご利用いただき、マナーを守り、静かに自然を楽しむキャンプ環境を実現しています。お客様と一緒にキャンプ場を作り上げていくことを大切にし、お互いに理解し合い、気持ちよくキャンプを楽しむことで、多くのリピーターの方々にも支えられています。

Q. キャンプ場に来たら体験してほしいことはありますか?

食の楽しみとしては、キャンプ場に隣接する「納屋カフェ」にぜひ立ち寄っていただきたいです。地元産の旬の食材と糀から手作りする発酵常陸の糀調味料や味噌を使った本格発酵ランチが楽しめます。どれも素材の旨みが引き立ち、とてもおいしいですよ。

しもはじでは季節を感じる里山体験として、しいたけやタケノコ、大豆やさつまいもの栽培と収穫に参加できます。また、子どもだけでキャンプに挑戦する「キッズキャンプ」もあります。昨年は参加する子供たちのアイデアから、間伐材を使った「木製三輪車作り」を行いました。夏に開催する「水鉄砲&肝試し」も好評いただいています。年末にはキャンプ場とカフェの利用者様に向けた「しもはじフェスタ」を開催予定です。

そのほかに、キャンプ場ではストーブのレンタルもしています。薪やペレットを利用するコンパクトなストーブを6種類用意し、焚き火とは違ったキャンプを体験することができます。木質燃料やストーブの開発に長く携わってきた私の経験からのアドバイスもしています。

キャンプ初心者のために、キャンプ用具がすべてそろう「手ぶらでキャンプ・プラン」や「ソロキャンプデビュー・プラン」もあります。キャンプ経験が豊富なスタッフのアドバイスで、キャンプの楽しさを体感することもできます。

「こんなことをやってみたい!」というアイデアがあれば、ぜひ気軽に話しかけてください。一緒に、新しい体験を作っていきましょう。

Q.最後に読者の方にメッセージをお願いします。

しもはじ埴輪キャンプ場は、自然との共生を大切にしながら、お客様と一緒に作り上げていくキャンプ場です。リピーターさんのアイデアから生まれた体験コンテンツなど、訪れるたびに新しい発見があります。自然を守りながら楽しむ、そんなキャンプの形をぜひ一緒に作っていきましょう。


しもはじ埴輪キャンプ場の魅力をたっぷりお聞かせいただきました!

都会では味わえない、自然と保護を楽しむキャンプ体験をぜひ皆さんも体験してみてください!

 

しもはじ埴輪キャンプ場

所在地: 茨城県東茨城郡茨城町下土師1821

予約はこちら(外部サイト)

詳細はこちら